染、色 配信の感想 ※ネタバレあり

まず最初に、配信するために色々動いていただいた皆様、ありがとうございます。
恐らく、ファンの方々も要望出されましたよね? 声が届いたと信じたいです。
配信だとカメラ割とか含め、生観劇とはまた違った見方ができますよね。本当に配信されたことを心から嬉しく思います。
配信は7/11 23:59までやってるので、これから見られる方もいらっしゃると思います。
ここから書くことはネタバレを含みますので、嫌な方はスルーしてください。





【開演前のBGM】
舞台中でも聞いたピアノの曲。これが配信前?開演前?に流れててなぜか泣きそうになりました。後半にある深馬の1人語りのシーンを思い出したんですかね。サントラ発売していただけませんかね。

【開始直後】
客席が映し出され暗転するところからスタートしたので生で観てる気分になれました。ありがとうございます。

【北見の女の子たちと花】
観劇した際は名前覚えようとしても覚えられなかったんですけど、やっと聞き取れてメモできました。マイカちゃんとアリサちゃん。
これってお花ですかね。舞花ちゃんとアリサちゃん? 「アリサ 花」でググるとチューリップの一種として出てきました。
深馬が話す「秋の桜」、杏奈の名前には「杏」があり、そして名前だけ出てくる北見が仲良くしてる女の子たち「マイカ(舞花?)」、「アリサ」。ロランス朱里の「朱」。これきっと狙ってますよね?

【深馬×杏奈】
この2人は色々なことがあっても結局離れない関係だと思いたくなりますね。
深馬が真未としたことは許されることではないですよね。杏奈のことを責められる立場でもないと思います。それでも、深馬は最後に杏奈を求める。杏奈といることが最も必要なことだったとまで言う。杏奈は深馬をほっとけない気がします。
この2人、序盤よく手を振り合ってます。可愛らしいですよね。手を振り合うのって友好的なものもあるのでしょうか。私は見ていてとても癒されました。これからもずっと手を振り合っててほしい。いや、私誰だw
深馬に冷たくされても、杏奈自身の気持ちの方が強くても、深馬が好きなんだよね? 一途な愛はいつか結ばれると信じたいです。
杏奈はメンヘラだって言われる方多かったですが、私はそうは思わなくて。数少ない、よく話せる人の中に深馬がいたから深馬を知りたい気持ちが大きかったのではないでしょうか。これも私が杏奈に共感する部分が多かったからそう感じるのかもしれませんね。

【真未】
存在が異質。でも存在感は大きくて、実は真未が主人公だったんじゃないかと思ったこともあります。まあ真未は深馬自身なのである意味当たってるのかな。
原作で、市村が美優を見つけたときに女性だったことに驚いたという表現がありました。舞台でも深馬は真未の顔を初めて見て驚いていましたね。これ配信見るまで気づかなかったです。目見開いてましたね。
真未のセリフにはたくさん刺さる言葉がありますが、「客観視なんて丸めて捨ててしまえ」はすごくアーティスト気質な言葉だなと思いました。客観視せずに、主観で取り組めとかそういうことなんですかね。これ私が若い時に言われたかったですw 大学生の深馬にはどう捉えられたのでしょうかね。
あと深馬と真未のコンテンポラリーダンス、同じ動きちょくちょくしてましたよね? あげてる腕の間くぐったりとか。これは深馬=真未を表してるってことですかね?

【深馬の動きと疑問点】
真未と言い合うシーンの中で、「俺には何もないのに。北見のほうがよっぽどすごいのに」と深馬のセリフがありました。真未に触発されて、北見に中途半端だと言ったにも関わらず、北見をすごいと思ってもいる。嫉妬と憧れが混ざり合ってるんですよね。これは北見と原田、滝川もそうですよね。

あと配信を見て気付いた深馬の動きというか演出なんですけど、最初の白い線をスプレーで引いたあと、お酒飲んで寝るじゃないですか。寝る時の寝相?寝方?が横向きで足曲げてるんですが。
これ、最初と最後(再現)で横向きが逆なんですね。最初はお客さん側を向いて横になっていて、最後はお客さん側に背を向けて横になっている。最後は起き上がって描き足すのも深馬自身でやるので向きを変えたほうが良かったとかそういうことだけですかね? それだけじゃない気がするんですよね……。

そして今更も今更ですけど義指って滝川が作ったものではなくて、深馬が作ったものだったんですかね。それとも滝川が作っていたものをどこかで見つけて深馬が使った?

深馬は謎が多すぎですよもう……。

【最後に】
正門くんを通して「傘をもたない蟻たちは」に出会い、「染色」を読んで「染、色」を観劇し、配信を見ました。想像を遥かに超える深みにハマり、たくさん考えてしまいます。
正門くんではなく、深馬を私たちは見ていた。作品に引き込まれたのですね。
正門くんがこの作品に携わっていただけて本当に良かったです。素敵な作品、キャストの皆様に出会えました。
作品を通してキャスト全員に興味を持てました。観劇した後にキャストさんの作品を調べまくったり、普段どんな方なのかとか気になったり、演者の皆様にとても興味を持てたのです。
併せて、加藤シゲアキくんの表現力、瀬戸山さんの演出の虜になりました。
またいつか皆様が共演されることを願っています。

また、私はこの作品を通して様々な思いを抱きました。感情の生々しさ、学生がゆえの不安定な感じ、評価されること、それでも生きていくこと。私自身も頑張らないといけないなと思わされました。

今回も長い!要約したい!笑
結論は作品最高!です。